こんにちは、SNS図書館です。本日もおすすめの書籍を紹介していきたいと思います!
今日は、凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』について。
1. 書籍の基本情報
タイトル: 汝、星のごとく
著者: 凪良ゆう
出版社: 講談社
発売日: 2022年
ページ数: 352ページ
定価: 1760円(税込)
ISBN: 978-4-06-528149-9
2. あらすじとテーマ
『汝、星のごとく』は、風光明媚な瀬戸内の島を舞台に、高校生の暁海(あきみ)と櫂(かい)の15年にわたる恋愛と成長を描いた物語です。暁海は自由奔放な母に振り回される少女、櫂は母子家庭で育ち、母の不安定な恋愛に翻弄される少年。孤独と欠落を抱えた二人は、互いに引かれ合いながらもすれ違い、成長していく過程が繊細に描かれています。
本作のテーマは、「正しさ」に縛られた人生と、それに対する愛の力です。登場人物たちが、さまざまな困難や社会的な制約を乗り越えながら、愛によって自分の生き方を見つけ出す様子が、凪良ゆうさんの筆致によって生き生きと描かれています。
3. 読みどころ
『汝、星のごとく』の読みどころは、以下の点です:
登場人物の繊細な心理描写:
暁海と櫂の心理が交互に描かれ、互いの思いや葛藤が丁寧に表現されています。
特に、ヤングケアラーとしての二人の絆や、それぞれの成長過程は見どころです。
瀬戸内の風景描写:
物語の舞台である瀬戸内の島の美しい風景が、物語の雰囲気を一層引き立てています。
静かな潮騒や夕暮れの星空など、自然の描写が印象的です。
予想外の展開と成長の物語:
高校卒業後、東京に出た櫂と島に残った暁海の遠距離恋愛が描かれ、二人の心の変化や成長がスリリングに展開されます。特に、成長した二人が再会し、過去の傷を乗り越える姿は見逃せません。
4. この本を読むべきポイント
- 深い人間ドラマ:
登場人物たちの複雑な感情や人間関係が繊細に描かれているため、彼らの心の動きに共感し、深く感動する場面が多くあるかと思います。 - 美しい文体:
凪良ゆうさんの美しい文体が、物語の雰囲気を一層引き立てています。特に、自然の描写や感情の機微が鮮やかに表現されています。 - 社会的テーマ:
ヤングケアラーや家庭内の問題など、現代社会が抱える問題を取り上げつつ、それに対する登場人物たちの奮闘が描かれています。
5. この本がおすすめな方
- 感動的な人間ドラマが好きな方
- 作中から想像できる美しい自然描写を楽しみたい方
- 現代社会の問題に関心がある方
6. さいごに
凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』は、心に深く響く愛の物語です。正しさに縛られながらも愛に救われる登場人物たちの姿に、多くの読者が共感し、感動することでしょう。まだ読んでいない方は、ぜひこの機会に手に取ってみてください。きっと心を揺さぶられる一冊となるはずです!
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